ミルキーホームグループでは、お子様の安全を第一に考え、保護者様が安心して保育園に預けられるよう信頼される環境づくりに努めております。
複数のお子様と生活している保育園では、予測のできないアクシデントが起こる場合があります。
様々な場面においてお子様の安全を確保できるよう、事故対策に関する具体的な対策例をお知らせいたします。
事故対策および安全対策は単なる義務だけでなく、お子様が楽しく安心して成長できる基盤を築く大切な環境づくりです。
ミルキーホームではこれからも保護者様とともに、お子様一人ひとりにとって最適な保育環境を提供していきたいと考えています。
活動においての事故対策
保育園は、保育室でゆったりと家庭のように落ち着いて過ごすこともありますが、走り回ったり遊具で遊んだり、元気いっぱい体を動かしたり、たくさんのお子様たちが生活をしている場所です。
どんな状況下においても、怪我が起こる可能性・危険はいつでも潜んでいるものです。
これくらいなら大丈夫だろう・・・仲良く笑って遊んでいるから心配ないだろう・・・と思っていても、子どもたちは予測のつかない行動をする場合もあります。
しかしながら子どもたちが予測のつかない行動をすることは、成長の一環であり、その中でリスクを最小限に抑える工夫が求められます。
常に状況を見守り、未知の瞬間に備えることが大切と考えています。
安全な環境づくりに努めながらも、冒険心や創造性を大切にし、子どもたちが自分自身や仲間たちとの交流を通じて、豊かな経験を積んでいけるよう心がけています。
安全な保育環境の確保
お子様たちの様子に目を向け、関わり合いをサポートしながら、安心・安全に過ごせるよう努めています。
なんでも危険だからといって活動を抑えることはせず、子どもたちにとって様々な経験をできるような援助を心がけておりますが、保育者は決して注意を怠らず、お子様にとってより良い環境を整えてまいります。
特に活発な運動遊びや戸外遊びの際には、職員の配置を行い、適切な体制を整えています。
戸外に出かける際には、行先や人数、帰園予定時間等、保育者間で連携をし、報告をすることも重要です。
お子様の発達に適した目的地や経路、時間配分に配慮することで、お子様が無理をすることなく楽しめるように配慮しています。

近年、危険運転や不審者に関する報道が増加している中、私たちは地域の安全を守るために積極的な対策を講じています。
日常の戸外活動においても、危険物や不審な車両などの異常に留意し、安全な環境を維持することに心掛けています。
特に、不審者や危険な行動に対する注意深い観察を徹底し、迅速な対応が可能なように努めています。
地域の皆様との連携も欠かさず行い、情報の共有や防犯活動も大切にしてまいります。
保育環境に関する事故対策
室内安全対策と危険防止
保育室内においても、ささいなことが大きな危険につながる場合があります。
例えば、おもちゃの部品が壊れて口に入れようとしていたり、手洗い後に床が濡れていて転びそうになったりと、様々です。
保育園では、安全な遊び場を提供できるよう、保育室内の環境を整え、危険な箇所や物がないか確認をしています。
危険な場面があった際は、保育者間でしっかりと共有をし、今後の安全対策につなげられるよう努めています。
年齢別の安全な玩具の提供と確認
お子様たちに提供する玩具や教材は、年齢に合わせたもの選び、安全管理を徹底しています。
誤嚥、誤飲の可能性のある小さな玩具は、提供いたしません。
小さいお子様は、手にしたものをなんでも口に入れて確かめるのがおしごとです。
0歳児クラスのお子様はもちろんのこと、1歳児クラスのお子様でもまだまだ口に入れて遊ぶお子様は多いのです。
「飲んでしまわないか?」「いつになったら口に入れないようになるのか?」と心配に感じることもありますが、口に入れることはお子様の発達において重要なステップのひとつです。
口に入れる行動をすべて抑制するのではなく、口に入れても安全な玩具の提供や、衛生対策にも努めてまいります。
誤嚥、誤飲の危険があるものは『39mm× 51mmの楕円形に入る大きさ』と言われています。
※トイレットペーパーやラップの芯を通る大きさが目安です。
窒息や誤飲対策の重要性と年齢別の注意点
東京消防庁の調査によると、平成30年から令和4年までの5年間に、5歳以下のお子様5,179人が窒息や誤飲等により医療機関に救急搬送されているそうです。
お子様の年齢により、窒息や誤飲の多いものが違い、以下のようなものが窒息や誤飲の原因となっています。
0歳・・・・・タバコ、ボタン電池、袋、ビーズ、ボタンなどの小さなパーツ 1~3歳・・・ブロックなどの小さい玩具、漂白剤などの薬剤、ビー玉、野菜や果物 3~5歳・・・ボードゲームやパズルのピース、アメ玉、魚の骨 |

これらの統計や過去の事例から得られた情報を踏まえて、各園で啓発活動を行います。
保育室内で誤飲につながりそうなものが無いかしっかり確認し、安全への意識を高め、安全対策・事故予防に取り組むことで、子どもたちの安全を守るための協力体制を構築しています。
食事での事故対策
食事時の窒息事故対策と注意点
楽しいお給食やおやつの時間でも、上記の保育の環境においての事故対策と同じように、窒息や誤飲の注意をしなければなりません。
近年、4歳のお子様がぶどうを喉に詰まらせて窒息してしまう事故など、様々な心を痛めるニュースがありました。
窒息事故を防ぐためには、食べ物を適度な大きさにカットして提供することや、お子様の年齢に合わせた形状、固さのものを提供するように配慮しています。
食べているときの姿勢にも留意し、楽しい食事の時間でも、食事に集中できるような環境づくりを心がけています。
食べ物を口に入れたまま走ったり、大きな声を出したりすると、誤って吸引し、窒息や誤嚥するリスクに繋がります。
また、食事介助の際には、食べ物を口に詰め込みすぎないよう、お子様のペースに合わせて、食べる量やスピードにも配慮しています。
食物アレルギー対応と安全な食事の提供
食物アレルギーのあるお子様への食事の提供にも職員間で連携をし、事故対策に努めております。
食物アレルギーによる事故は、子どもたちの命に関わる大変危険なものです。
アレルギー食の対応が必要な場合は、保護者様と情報の共有をし、提供方法について確認しています。
そしてアレルギー食の提供方法についてクラスの職員だけでなく、園全体で共有、理解をし、誤りがないようチェックしながら配膳をしています。
保育園では、トレーの色を変えて分かりやすくしたり、アレルギー食対応の必要なお子様の座る席をあらかじめ決めておいたりするなど、対策を整えています。
食物アレルギーの原因食物
0歳児において、食物アレルギーの主な原因は、鶏卵、牛乳、小麦の3つであり、これらが95%を占めています。
幼児期以降、食生活が拡大するとともに、魚卵(いくらなど)、木の実類、ピーナッツ、果物、そば、甲殻類(えび、かに等)などによる食物アレルギーも報告されています。
特にくるみやカシューナッツなどの木の実類によるアレルギーが増加傾向にあり、これらはアナフィラキシーなどの深刻な症状を引き起こす可能性が高いため、注意が必要です。
(詳細は下の表を参照)

出典元:令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書|消費者庁
※表は、各年齢層の患者において初めて食物アレルギーが発症した際の主な原因食物を、頻度の高い順に示したものです。年齢ごとの患者全体での原因食物の順位ではありません。
睡眠時の事故対策
ミルキーホームグループが運営する保育園、企業内保育所では、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防に努めています。
SIDSは、睡眠中に原因不明の理由で赤ちゃんが突然亡くなる現象であり、その発生メカニズムは未だ解明されていません。
いつもと変わらず元気いっぱい過ごしていたり、今までに大きな病気などをしたことのない赤ちゃんにも起こりうる可能性のあるもので、窒息などの事故とは異なります。
ミルキーホームグループでは、SIDSの最も危険な要因として知られる「うつぶせ寝」に特に留意しています。
過去の事例からも明らかなように、うつぶせ寝はSIDSの発生率が高いとされています。
あおむけ寝でもSIDSの発生例が報告されていますが、統計的にはうつぶせ寝の方がリスクが高いとされています。
上記のことからミルキーホームグループでは、睡眠時の安全対策として、適切な睡眠チェック(午睡時チェック)を通じて、発症リスクを最小限に抑えることを目指し予防策を講じています。

睡眠時の安全対策
各園の保育士および従業員に対して、お子様たちの安全な睡眠環境を確保するためのトレーニングを行っています。
寝具の配置、部屋の温度管理など、様々な要因に気を配りつつ、定期的かつ適切な睡眠チェック(午睡時チェック)を行い、早期発見と適切な対応を心がけています。
お子様たち、一人ひとりの睡眠時のチェックをこまめに行い、寝返りをしてうつぶせになっているお子さまは仰向けに直す対応を行っています。
その際にお子様の呼吸や睡眠状態もチェックし、苦しそうにしている、呼吸が止まっているなどの異常が発生した場合の早期発見や重大事故の予防に努めています。
そのほかにも、口の中に異物がないかを確認したり、寝ているお子さまの近くにひも状のものや顔を覆ってしまう可能性のあるものは置かないよう配慮しています。
午睡時チェック項目まとめ
✅ 仰向けに寝かせる ✅ 必ず職員が見守り、呼吸確認を行う ✅ 柔らかい布団やぬいぐるみなどの使用をしない ✅ 口の中に異物やミルクなどの嘔吐物がないか確認する ✅ ひも状の物を布団の周りに置かない |
ヒヤリハットの共有が最大のポイント
ヒヤリハットとは、子どもたちの安全に関わる危険な状況や、事故につながりかねない状況を指し、『ヒヤリ』としたり『ハッ』としたりする場面のことを言います。
安全への一歩
子どもたちの安全を第一に考えるミルキーホームグループでは、園内や各施設でのヒヤリハットの共有が最大のポイントと位置づけています。
ヒヤリハットは、子どもたちの安全に直結する危険な状況や事故の発端となりかねない状況を指し、保育園の中には、様々なパターンのヒヤリハットの状況が多く存在します。
ヒヤリハットの例
・追いかけっこをしていてお子様同士がぶつかりそうになった ・お子様がゴミを拾って口に入れようとするのを発見した ・散歩中に野良猫を見つけて急に走り出した |
などなど、大きなものから小さなものまで様々です。
これらの状況は、日常の中で突発的に起こりうるものであり、その都度適切な対応が求められます。
ヒヤリハットの共有が重要な理由
保育士の間でヒヤリハットを共有することは、保育園全体の事故防止に大いに寄与します。
ヒヤリハットの事例を共有することで、他の保育士も同様の状況に遭遇した際に的確な判断と対応が可能となります。
これにより、同じ問題が繰り返されるリスクが軽減され、子どもたちの安全がより確実に守られるのです。
研修を通しての学び
また、保育士たちは継続的な研修を通して、様々なヒヤリハットの事例を把握し、適切な対応策を学んでいます。
これにより、新たな状況にも柔軟かつ迅速な対応が可能となり、保育園内での安全管理が一段と向上します。
ミルキーホーム保育園 安全管理 研修の様子(掲載予定)
こういった事態を防ぐためにも、保育士間で園内で起こったヒヤリハットを共有することや、研修を通して様々なヒヤリハットの事例を把握することが、保育園全体の事故防止に繋がります。
ミルキーホームグループはこれらの取り組みを通じて、ガイドラインを遵守し、保護者様との緊密な連携を非常に大切にしています。
特に事故対策においては、情報の透明性と迅速な共有を最優先に考え、お子様たちが安全かつ健やかに成長できる環境を提供しています。
保護者様への正確な情報提供は、信頼関係の構築に不可欠です。
ミルキーホームグループでは事故対策に関する情報をオープンかつ迅速に共有し、保護者様がいつでも安心してお子様を預けることができるよう努めています。
何か起こった場合には、的確な情報を提供し、対策や対応についても適切にお知らせいたします。
この取り組みを通じて、ミルキーホームグループは保護者様とお子様に対して安心感を提供し、安全で健やかな成長環境を築いていくことをお約束いたします。
今後も保育サービスの向上に向け、全力で努めてまいります。